数字を起点に課題を把握し、成果につなげる
市場や競合を分析して、差別化できる切り口を設計する
前職では、派遣スタッフ募集で数千件規模の求人原稿を運用し、各拠点の広告予算を配分も担当していました。
全体最適を考える経験を積む一方で、個々の求人の成果を高めるところまで関われないことに、物足りなさも感じていました。
だからこそ今は、1社ごとの採用課題に向き合い、企画立案から採用、定着まで一貫して伴走できる仕事にやりがいを感じています。
私が仕事をするうえで意識しているのは、数字を起点に課題を構造的に捉えられることです。
表示回数やクリック率、応募率などの指標からボトルネックを見極め、競合の訴求内容や市場動向を踏まえながら、よりよい改善策を考えます。
たとえば表示が伸びない場合は、競合とあえて異なる切り口で訴求することで差別化を図ります。
また応募が伸び悩む場合は、求職者心理にも着目します。
「すぐでなくても応募可能」といった一文を加えることで、応募のハードルを下げ、成果改善につなげてきました。
数字だけでなく、現場の声や読者の反応といった定性情報も踏まえ、再現性のある打ち手を立案しています。
現場に寄り添い、事業拡大にもつなげた伴走支援
特に印象に残っているのは、2025年頃から取引のあるタクシー会社の案件です。
自宅から近かったこともあり、競合分析に加え現地を訪問し、取材も行いました。
ドライバーさんの働きやすさに配慮した車両の導入や、乗客の方からいただいたお米や野菜を社員で分け合う話など、温かな社風が伝わる具体的なエピソードを盛り込みました。
意識したのは、落ち着いて働きたい方や、ホスピタリティを大切にする方に響く内容にすることです。
掲載初月から応募が集まり、採用人数も当初の想定を上回りました。
その結果、タクシーの稼働率は20%向上。
先方から「こんなに採用できるとは思ってもいなかった」と言っていただけたことで、支援の手応えを強く感じました。
この企業の採用支援は継続しており、採用の見通しが立ったことで、現在は事業拡大に向けて動き始めています。
今後は、こうした支援実績を単発の成果として終わらせるのではなく、自社の価値としてきちんと体系化し、採用に困っている企業へしっかりと届けていきたいと考えています。
インタビュー・執筆:西谷 忠和