浜松商工会議所 会員支援部 人材支援課 就職相談員 大庭 帆月季様インタビュー

記事を読んだときの納得感が、今の私につながっている

 

浜松商工会議所 会員支援部 人材支援課 就職相談員
大庭 帆月季 様

 

そう語るのは、浜松商工会議所で就職相談員として活躍する大庭さん。
前職で人手不足という現実に直面し、「自分にできることはないか」と模索する中で出会った一つの求人記事。その丁寧で具体的な内容が、応募への大きな後押しとなりました。実は、この就職相談員募集の記事を制作したのが、求人広告ライター協会です。今回は、大庭さんに応募のきっかけから記事への印象、入社後の実感、そして今後の目標について伺いました。

 

<記事のポイント>
〇結婚を機に浜松へ移住。前職で人手不足の現実に直面し、「人の役に立てる仕事」に挑戦したいと考え、応募を決意。
〇仕事内容や働き方が具体的に描かれた募集記事に安心感を覚え、背中を押された。入職後もギャップはなく働けていることが大きな納得感につながっている。
〇新卒を中心に求職者の伴走支援を行い、自身も成長を実感。今後はさらなるスキルや知識を磨き、信頼される相談員を目指している。

 

広報からキャリア支援へ──モヤモヤを解消する次の挑戦

 

──応募したきっかけを教えてください

大庭:実は結婚を機に浜松へ移ることになり、そのタイミングで仕事を探し始めたのがきっかけです。もともと私は静岡に、彼は浜松に住んでいて、「それなら浜松で一緒に暮らそう」と決めたのが始まりです。

前職では、商業施設の管理運営会社で5年ほど広報や販売促進を担当していました。具体的には、ポスターやチラシで「バーゲン開催!」と告知したり、SNSで「新商品が出ました」「新しい店舗がオープンしました」と発信したりする仕事です。いわゆる“お客さまに来てもらうきっかけをつくる”役割を担っていました。

ただ、その裏側では深刻な人手不足が常態化していたのです。店舗に立つショップスタッフが集まらず、店長が1〜2か月休めないことも珍しくありませんでした。突然スタッフが来られず「今日は営業できません」と臨時休業に追い込まれる店舗もありました。当然それは売上に直結し、毎月の会議でも「人手不足で売上が思うように伸びない」という報告が繰り返されていたのです。

広報担当の私は直接現場に立つわけではありませんが、新たな仕事では、こうした課題の解消に少しでも関われたら――そんな思いで求人を探していました。そのときIndeedで浜松商工会議所の就職相談員の募集を見つけ、自分の思いと重なり、迷わず応募したのです。

 

具体的で親しみやすい求人記事が応募の決め手に

 

──応募のきっかけになったIndeedの記事を、今も覚えていますか?

大庭:他の求人記事に比べて、とにかく細かく明記されていたのは印象に残っています。

「就職相談員って何?」という説明から始まり、1日の流れやLINEを通じた相談の仕組み、相談者の年代や人数の目安まで書かれていて、働くイメージがしっかり持てました。勤務時間も「8時半から17時半、または9時から18時」と示されており、規則正しい働き方を望んでいた自分には安心材料でした。前職では夜遅くや深夜勤務もあったので、結婚を機に「長く続けたい」と思える職場を探していたんです。

印象的だったのは、文章の中に音符や飾り罫のような記号が入っていたこと。商工会議所といえばお堅いイメージが強かったのですが、そのギャップが新鮮で、親しみを感じました。

実際に働き始めてからも求人記事の内容とほとんど違いはなく、そのままの環境でした。具体的に書かれていたことが、いま振り返っても応募を後押しする大きな決め手になったと感じています。

 

新卒を中心に、求職者一人ひとりに合った伴走支援を行う

 

──業務は、浜松市内への就職を希望する求職者の方の支援ですよね。

大庭:そうですね。新卒と中途、どちらの方の相談にも対応していますが、私の場合は新卒を担当することが多いです。人材支援部課全体で年間130〜140件ほどの就職内定者のうち、約80件は新卒の学生さんです。一方で、最初に相談を受けた職員が最後まで伴走する仕組みのため、浜松への移住希望者や中途の方を担当することもあります。

まだ就職相談員としての経験は浅いですが、相談内容はチーム全体で共有されていて、他の担当者も状況を把握できるようになっています。経験豊富でネットワークを持つ先輩からも随時アドバイスをもらえるので、安心して支援に取り組めています。

 

偶然の出会いが導いた「地図に残る仕事」への気づき

 

──働き始めて1年経つところですが、印象に残っている仕事はありますか?

大庭:一番心に残っているのは「半年かけて一緒に伴走した学生さん」の支援事例です。大学3年生の後半に、ご登録いただいて担当しました。その時点では「土日休みの製造職がいいです」とだけ希望を話してくれました。正直、やりたいことがまだ見えていない状態だったのです。

最初は製造系の企業を紹介してもピンときていない様子で、やり取りもどこか曖昧でした。でも、冬休みから春休みにかけて、私が紹介したインターンに参加し始めてから少しずつ意識が変わってきたのです。「チームで動ける仕事がいい」「体を動かしたい」と自分のやりたい軸が見え始めたんです。そして、最終的には設備会社に決まりました。現場で体を動かしながら指揮をとる仕事で、最初に希望していた“製造”とはまったく違う道でした。

忘れられないのは、その学生さんがインターン先で「これは地図に残る仕事だよ」と言われたエピソードです。その言葉に心を動かされて、「実は自分、地図が好きだった」と気づいたそうです。「やりたいことが分からない状態」から「自分に合った仕事を見つける」までを学生さんと一緒に歩めたことは、本当にやりがいになりました。

就職活動は自分ひとりで考えているだけでは答えが見つからないことも多いと思います。だからこそ、実際に動くことで新しい気づきが生まれてくる。その過程に寄り添いながら、その人自身が納得できる選択につながったことは、私にとっても大きな学びでした。

 

企業知識と相談スキルを磨き、信頼される存在に

 

──将来に向けて、チャレンジしたいことはありますか?

就職相談のスキルをさらに磨いていきたいと考えています。そのために、キャリアコンサルタントなど専門的な資格取得も視野に入れつつ、浜松の企業についての知識やネットワークを広げていくことが必要だと感じています。まだ知らない会社も多いため、先輩に教わるだけでなく、就職イベントや職業見学に同行するなど、現場で学ぶ機会をもっと増やしていくつもりです。

将来的には『この人なら、安心して打ち明けられる』――そう思ってもらえる存在になりたいと考えています。
まだ道半ばですが、一人ひとりの就職を支援しながら、自分自身も成長していけたらと思っています。