こんにちは、編集部の塚本です。
私たちは普段、お客様の求人広告をつくり、会社の魅力を求職者に伝えています。
それなら自分たちも、求人票に自信を持って書けるような会社でありたい。
社員の声を聞きながら、「こんな仕組みがあったら、もう少し働きやすいかも」を一つずつ形にする。
名付けて、「理想の職場プロジェクト」――略してRSP――を始めました。
(※この記事で初めて名づけました。)
このシリーズでは、私たちの働き方改革について、取り組みのきっかけや導入した仕組み、社員の反応、運用して分かった課題をご紹介します。
私たち、こんな会社です
求人広告ライター協会は、求人広告の制作・運用から入社までのサポートを行い、企業の採用を支援している会社です。
現在9期目で、2026年10月現在、代表を含む社員13名のうち11名が女性。全員フルリモートで働いており、子育てと仕事を両立している社員もいます。私たちの取り組みが、一つの事例として、皆さんの職場づくりの参考になればうれしいです。
第1回:体調不良や家族のケアだけで、有給を使い切らないように。
有給。
生活していると、子どもの発熱や通院、妊婦健診、家族の介護など、「休まざるを得ない日」もけっこうあります。
それが続くと、
「あと、有給何日残ってたっけ……」
と、残日数が気になることも。
当協会で休暇制度を見直すきっかけになったのも、社員の「必要な休みを確保したい」という思いがありました。
理想の職場プロジェクト第1回では、2025年に行った休暇の有給化と、時間単位の有給休暇の導入についてご紹介します。
必要な休みで、有給が減っていく
お子さんがいる社員も多い当社。
社内から上がったのが、
「子どもの体調不良や通院などに対応しているだけで、有給を使い切ってしまうのでは?」
という声です。
子どもは突然、体調を崩します。しかも、1日休めば必ず元気になるとは限りません……。数日間休むこともあれば、園や学校の行事で休みが必要になることもあり……。
そして、休みが必要なのは子育て中の社員だけではありません。生理に伴う体調不良や妊婦健診、家族の介護など、さまざまな事情があります。
年次有給休暇は、そうしたときにも使える制度ですが、必要な休みが重なると、自分のリフレッシュや楽しみのために使える日数が少なくなってしまいます。
必要な事情があるときに、有給の残日数を過度に心配せず休めるようにしたい。
そんな考えから、制度を見直しました。
すでにある休暇を、有給で使えるように
2025年に、当協会では以下の休暇・時間を有給化しました。
- 生理休暇
- 妊婦健診等の通院時間
- 子の看護等休暇
- 介護休暇
- 育児時間
対象となる場面では、自身の年次有給休暇を使わずに休めます。
また、「このくらいで休んでもいいのかな」「周りに迷惑をかけないかな」と考えてしまうこともあります。
「制度として用意されていれば、周囲に気を遣いすぎず利用しやすくなるのでは」という思いもあり、制度を設定。
「園や学校行事、子どもの病院、子どもの病気やけがなどで利用OK」というように、どのようなときに利用できるか、具体例を詳しく社員に案内しました。
「1時間だけ抜けたい」のに、半日からしか休めない問題
もう一つ、休み方にも課題がありました。
たとえば、園や学校の行事。必要なのは1時間程度でも、従来の有給は最短で半日単位でした。
1時間休みたいだけなのに、半日分の有給を使ってしまう……なんてことも。
そこで、年間5日分まで、年次有給休暇を1時間単位で取得できる制度も導入しました。子の看護等休暇などの対象となる場合はその制度を、それ以外の短時間の用事には時間単位有給を利用できます。
2025年当時、当協会では参観日などは子の看護等休暇の対象にしていなかったため、こうした行事にも時間単位有給を活用できるようになりました。
必要なときに、必要な分だけ休む。
そのための選択肢を増やしました。
つくった制度が、実際に使われました
2026年8月19日に実施した社員アンケートでは、回答者12名のうち9名が、今回紹介した有給の休暇・時間、または時間単位有給を利用していました。

未利用の3名は2026年入社で、調査時点ではまだ利用する機会がなかった社員でした。
社員の声を要約すると、次のような感想がありました。
- 通院や参観日などで、1時間単位で必要な分だけ休めて便利。
- 子の看護等休暇や介護休暇を使うことで、年次有給休暇を減らさず、必要なときに休める。
- 制度として整っていることで、気兼ねなく利用しやすくなった。
今回確認できた利用例や感想は、主に子育てに関する休暇や時間単位有給についてのものです。生理休暇や妊婦健診等の通院時間、育児時間も有給化していますが、それぞれの使いやすさや利用後の変化については、引き続き確認していきたいと考えています。
使ったからこそ分かった課題も
制度が実際に使われる一方で、運用上の課題も見えてきました。
時間休や各休暇の上限を管理することで、勤怠管理が以前より複雑になったこと。また、生理休暇や妊婦健診等の通院時間について、取得理由を周囲に知られることに心理的なハードルを感じるケースもありました。
「子どもも自分も体調不良。どの休暇を使えばいい?」
そんなふうに、どの制度を利用するか判断に迷うことも。
制度を整えるだけでなく、申請・管理のしやすさも見直す必要がありました。
理想の職場は、まだ制作中。
今回の変更で、必要な事情に対応する有給の休暇と、短時間だけ休める選択肢が増えました。実際に多くの社員が利用し、便利さや休みやすさを感じる声も聞かれました。
一方で、申請のしやすさや勤怠管理、制度の使い分けには改善の余地があります。
次回は、申請方法・勤怠管理の改善、休暇の対象拡大、そして時差出勤の導入への取り組みをご紹介します。
もっと、求人票に書きたくなるような会社になれるのか。
理想の職場プロジェクト〈RSP〉、まだまだ制作中です。